歯周病の原因・症状・予防法!歯と体を守るために今日からできること blog

2025.01.28

みなさんこんにちは。 京王井の頭線 吉祥寺駅より徒歩3分、吉祥寺にある歯医者 吉祥寺おとなこども歯科・矯正歯科です。

歯周病は、口腔内の問題にとどまらず、全身の健康に深く関わっています。この記事では、歯周病の基本情報から全身への影響、予防と治療の方法、生活習慣の改善ポイントまでを詳しく解説します。この記事を読むことで、歯周病と全身の健康との関係性を理解し、日常生活での予防策を知ることができます。ご自身やご家族の健康を守るために、ぜひ最後までお読みください。

全身の健康に影響する「歯周病」って何?

歯周病の正体は細菌感染症

歯周病は、歯垢(プラーク)に含まれる細菌が原因で発生します。これらの細菌が歯肉に炎症を引き起こし、進行すると歯を支える骨(歯槽骨)まで破壊されます。適切な口腔ケアが欠かせません。

歯周病の進行と症状

歯周病は以下の段階で進行します:

  1. 歯肉炎:歯肉が赤く腫れ、出血しやすくなります。
  2. 軽度の歯周炎:炎症が進行し、歯と歯肉の間に歯周ポケットが形成されます。
  3. 中等度の歯周炎:歯周ポケットが深くなり、歯槽骨の破壊が始まります。
  4. 重度の歯周炎:歯槽骨の大部分が破壊され、歯がぐらつき、最終的には脱落することもあります。

早期発見と治療が重要です。

歯周病と全身のさまざまな病気

糖尿病

歯周病と糖尿病は双方向に影響を及ぼします。糖尿病患者は歯周病にかかりやすく、また歯周病が糖尿病を悪化させることが分かっています。歯周病が進行すると血糖コントロールが難しくなり、糖尿病の管理が複雑化するため、定期的な歯科検診が推奨されます。

脳梗塞

歯周病菌が血流に乗って全身を巡ることで、血管に炎症を引き起こし、脳梗塞のリスクを高めます。血液がドロドロになりやすくなり、動脈が詰まりやすくなるため、歯周病を予防することが脳梗塞の予防にもつながります。

狭心症・心筋梗塞

歯周病菌が血管内に入り込むことで動脈硬化が進行し、狭心症や心筋梗塞を引き起こす可能性があります。特に歯周病の重症度が高いほど、心血管疾患のリスクが高まるため、適切な歯科ケアが必要です。

メタボリックシンドローム

歯周病が慢性炎症を引き起こすことで、メタボリックシンドロームの発症リスクが高まることが研究で明らかになっています。肥満や高血圧、高脂血症といった生活習慣病と密接に関係しているため、歯周病予防は全身の健康維持にも不可欠です。

「むし歯」の原因菌も全身に深刻な影響を及ぼす

むし歯の原因菌も、血流を通じて全身に影響を及ぼす可能性があります。特に心内膜炎などのリスクが高まることが報告されています。さらに、むし歯による感染が長引くと免疫力が低下し、全身の健康状態を悪化させることがあります。

歯周病の予防と治療

歯の健康を保つコツ

  1. 正しい歯磨き:毎食後にフッ素入り歯磨き粉を使用し、歯と歯茎の境目を丁寧にブラッシングする。
  2. デンタルフロスや歯間ブラシの使用:歯と歯の間のプラークを除去する。
  3. バランスの取れた食生活:栄養バランスの良い食事を心がける。
  4. 禁煙:喫煙は歯周病のリスクを高めるため、禁煙を心がける。
  5. 定期的な歯科検診:少なくとも半年に一度は歯科検診を受ける。

歯周病と妊娠

妊娠中の歯周病は、早産や低体重児出産のリスクを高めることが分かっています。妊娠中は特に口腔ケアを徹底し、ホルモンバランスの変化によるリスクを軽減することが重要です。

日本人の歯の寿命

歯を失う最大の原因は「歯周病」

日本人の歯の平均寿命は約70歳ですが、歯周病は歯を失う最大の原因とされています。80歳で20本以上の自分の歯を保つことを目指す「8020運動」の推進が重要です。加齢に伴い歯周病リスクが高まるため、若いうちからのケアが必要です。

生活習慣に潜む歯周病の危険因子を減らそう

歯周病を予防する生活習慣改善のポイント

  1. 食生活の改善:砂糖の摂取を控え、栄養バランスの良い食事を摂る。
  2. ストレス管理:ストレスは免疫力を低下させるため、適度な運動やリラックスできる時間を作る。
  3. 睡眠の確保:十分な睡眠をとることで、免疫機能を維持する。
  4. 適切な口腔ケア:歯磨きの習慣を見直し、歯科医のアドバイスを活用する。

まとめ

歯周病は、口腔内だけでなく全身の健康にも深刻な影響を与える疾患です。糖尿病や心血管疾患、妊娠中のリスク増加など、さまざまな問題と関連しています。予防のためには、正しい口腔ケアと生活習慣の改善が欠かせません。

吉祥寺おとなこども歯科・矯正歯科では24時間WEB予約を行っております。 何か気になる点がございました方は以下からご予約ください。 https://icontact-4.dapo.jp/docoapo_line/webform.php?id=39399

監修者: 医療法人社団名月会 理事長 山口昌良