矯正中の子どものデンタルケア、年齢別に吉祥寺の歯科医師が解説

矯正中の子どものデンタルケア、年齢別に吉祥寺の歯科医師が解説 矯正歯科

矯正中の子どものデンタルケア、年齢別に吉祥寺の歯科医師が解説

「矯正中の子どもの歯磨きがうまくできているか心配」「フロスはどうやって使えばいいの?」——吉祥寺で子供の矯正を始めた保護者の方から、こうしたお声をよくいただきます。矯正中は装置が邪魔をしてプラークが溜まりやすく、虫歯や歯肉炎のリスクが高まるため、日常のデンタルケアがとても大切です。

本記事では、吉祥寺おとなこども歯科・矯正歯科の院長・山口 昌良が、子供の年齢別に歯磨き・フロスの正しいやり方と矯正中のケアのポイントをわかりやすく解説します。装置の種類(ワイヤー矯正・マウスピース矯正)や治療期間・費用の目安もまとめていますので、矯正をご検討中の方もぜひ最後までお読みください。

矯正中に歯磨き・フロスケアが重要な理由

矯正治療中は、ブラケットやワイヤーなどの装置が歯の表面に付着するため、食べかすやプラーク(歯垢)が通常よりもはるかに溜まりやすい環境になります。特に装置と歯の境目・ワイヤーの下側は歯ブラシの毛先が届きにくく、丁寧にケアしないとすぐに歯肉炎や虫歯につながります。子どもの場合は仕上げ磨きを卒業したての年齢も多く、保護者の方のサポートが不可欠です。

POINT

矯正中のケア不足は、装置撤去後にホワイトスポット(歯の白濁)や虫歯が残るリスクがあります。治療後の美しい歯並びを守るためにも、矯正中のデンタルケアは治療の一部とお考えください。

フロスはなぜ矯正中にも必要なの?

歯ブラシだけでは歯と歯の間(隣接面)のプラークは約60%しか除去できないといわれており、フロスや歯間ブラシの併用が不可欠です。ワイヤー矯正の場合はワイヤーが邪魔をするため通常のフロスが通りにくいですが、フロススレッダー(糸通し)やウォーターフロス(口腔洗浄器)を活用することでケアが可能です。マウスピース矯正の場合は装置を外してフロスを使えるため、通常のフロスがそのまま使えます。年齢や装置の種類に合わせた方法を選ぶことが大切です。

補足情報

歯間ブラシはワイヤー下の清掃に便利です。子どもにはSSサイズまたはSサイズの細めのものから始めると扱いやすくなります。歯肉が痛い場合は無理をせず、担当医に相談しましょう。

年齢別:子どもの矯正中デンタルケアの基本

子どものデンタルケアは、成長段階によって求められる技術もサポートの仕方も異なります。小学校低学年の時期はまだ手先の器用さが発達段階にあるため、保護者による仕上げ磨きが欠かせません。一方、中学生以上になると自立したケアを促すことが長期的な口腔衛生につながります。以下では年齢別に具体的なポイントを解説します。

小学校低学年(6〜8歳ごろ):保護者による仕上げ磨きが基本

この時期はⅠ期治療(小児矯正)の開始時期と重なることが多く、可撤式の機能的矯正装置やプレートタイプの装置を使う場合があります。子ども自身の磨き残しが多い年代ですので、毎食後に子ども自身が磨いた後、就寝前に保護者が仕上げ磨きをする習慣をつけましょう。特に上の前歯の裏側と奥歯の溝は磨き残しが起こりやすい部位です。

フロスはこの年齢では保護者が行います。子ども用のフロスピック(Y字型のホルダー付きフロス)を使うと奥歯にも届きやすく便利です。装置周辺は力を入れすぎず、ゆっくりと優しく動かすよう意識してください。

保護者のサポートポイント

お子様を仰向けに寝かせて磨く「膝の上ポジション」は視野が広くとれ、奥歯まで確認しながら磨けるのでおすすめです。磨き残しをチェックする染め出し液を月に1〜2回使うと、苦手な部位が視覚的に分かりやすくなります。

小学校高学年〜中学生(9〜15歳ごろ):自立ケアへの移行期

この時期はⅠ期からⅡ期治療(永久歯列期の本格矯正)への移行期にあたり、ブラケットとワイヤーを使ったマルチブラケット装置が装着されることも多くなります。子ども自身の意識が高まる時期でもあるため、正しいブラッシング方法を自分でマスターすることが目標です。

ワイヤー矯正中のブラッシングは「バス法」または「スクラッビング法」を基本にしつつ、ブラケットの上・下・斜め45度の3方向から磨くことが重要です。矯正用の特殊な形状の歯ブラシ(タフトブラシ・矯正用ブラシ)を補助的に使うとさらに効果的です。フロスはフロススレッダーを使ってワイヤーの下をくぐらせる練習を始めましょう。最初は時間がかかっても、週に数回から習慣にしていくと自然に身についていきます。

スケジュールの目安:1日のデンタルケアルーティン
朝食後 矯正用ブラシ+通常の歯ブラシで2〜3分。学校前に忙しくても必ず実施。
昼食後(学校・外出先) 携帯用歯ブラシで簡単な磨き。難しい場合はうがいだけでも。
夕食後 通常の歯ブラシ+タフトブラシで丁寧に磨く(目安3〜5分)。
就寝前 フロス(またはフロススレッダー)で歯間をケア。フッ素配合歯磨き粉を使い、磨き後はすすぎを控えめに。

装置別ケアのポイント(ワイヤー・マウスピース)

矯正中のデンタルケアは、使用する装置の種類によって方法が大きく変わります。お子様の装置に合ったケアを実践することが、治療の成功と口腔の健康を両立させる近道です。ここでは代表的な2つの装置タイプ別にポイントを整理します。

ワイヤー矯正(ブラケット)中のケア

ワイヤー矯正は装置が歯に固定されているため、24時間365日装置が口の中にあり続ける点がケアを難しくします。磨き方の基本は次の3ステップです。

まず①ブラケットの上側(歯と歯肉の境目)を45度の角度で小刻みに磨きます。次に②ワイヤー自体とブラケットの下側をタフトブラシで丁寧に磨きます。最後に③歯全体を通常の歯ブラシで面を意識して磨くことで、磨き残しを大幅に減らすことができます。磨き終わりには洗口液(フッ素入りのものが理想)でうがいをするとさらに効果的です。

フロスはフロススレッダーかウォーターフロスを使い、ワイヤー下から歯間に通します。慣れるまで時間がかかることもありますが、毎日続けることで徐々にスムーズになります。

マウスピース矯正中のケア

マウスピース矯正(インビザラインなど)の最大のメリットは装置を取り外して普通に歯磨きとフロスができる点です。ただし、食事や歯磨き以外の時間(1日20〜22時間以上)は装置を装着しておく必要があります。装置を外した後、歯を磨かずに装着してしまうと、マウスピースの中でプラークが繁殖してしまうため、必ず食後に歯磨きをしてから装置を戻す習慣をつけることが大切です。

マウスピース自体のお手入れも忘れずに。ぬるま湯(熱湯不可)と専用クリーナー、または柔らかい歯ブラシで優しく洗浄し、清潔に保ちましょう。熱湯や強い圧力は装置の変形を招くため禁止です。

⚠ 注意

マウスピースを装着したまま甘い飲み物(ジュース・スポーツドリンク)を飲むことは厳禁です。糖分がマウスピース内に閉じ込められ、虫歯リスクが急激に高まります。水以外を飲む場合は必ず装置を外してください。

矯正装置の種類と費用・治療期間の目安

矯正治療には複数の装置タイプがあり、それぞれに特徴・メリット・デメリットがあります。お子様の歯並びの状態や年齢、ライフスタイルに合わせて最適な装置を選ぶことが大切です。以下の比較表と費用表を参考に、ぜひ一度カウンセリングにお越しください。

なお、当院では小児矯正(Ⅰ期・Ⅱ期治療の流れや装置の詳細)についても詳しくご案内しています。お子様の成長に合わせた治療計画を立てるため、早めのご相談をおすすめします。

装置タイプ比較表

比較項目 ワイヤー矯正(表側) マウスピース矯正 裏側矯正(舌側)
目立ちにくさ 目立つ(審美ブラケットで軽減可) 目立ちにくい ほぼ目立たない
取り外し 不可(固定式) 可(食事・歯磨き時) 不可(固定式)
歯磨きのしやすさ やや難しい 外せるので比較的容易 難しい(裏側のため)
痛み・違和感 調整後に数日間痛みあり 比較的少ない やや大きい(特に初期)
子どもへの適用 Ⅱ期治療で多く使用 年齢・症例による 主に成人向け
治療期間の目安 1〜3年(症例による) 数ヶ月〜2年程度 2〜3年程度

※治療期間は歯並びの状態・お子様の成長によって個人差があります。

治療費用の目安(税込)

当院の矯正治療費用は以下の通りです。カウンセリングは無料ですので、まずはお気軽にご相談ください。なお、矯正治療は一部の症例を除き保険適用外(自由診療)となります。医療費控除の対象となる場合がありますので、確定申告時にご活用ください。

項目料金(税込)
カウンセリング無料
矯正シミュレーション
※iTeroを使った矯正治療のシミュレーション
※料金はお問い合わせください
検査料
※顎の骨の状態を詳細に測定し、専門的な分析を行います。
6,600円
インビザライン検査料33,000円
小児矯正(混合歯列期)333,000円
小児矯正(永久歯列期)385,000円
部分矯正(片顎)110,000円~165,000円
裏側矯正(舌側矯正)770,000円
マウスピース矯正165,000円~880,000円
調整料5,500~7,700円

※上記は税込価格です。治療内容・症例により異なります。詳細はカウンセリング時にご確認ください。矯正治療は医療費控除の対象となる場合があります。分割払い・デンタルローンにも対応していますので、お気軽にご相談ください。

⚠ お支払いについて

矯正治療の費用は高額になる場合がありますが、当院では分割払い・デンタルローンのご利用が可能です。まとまった費用のご用意が難しい場合もお気軽にご相談ください。また、一定の要件を満たす矯正治療は医療費控除の対象となります。

吉祥寺おとなこども歯科・矯正歯科のケアサポート

吉祥寺おとなこども歯科・矯正歯科では、矯正治療と並行してお口の健康を守るための充実したサポート体制を整えています。院長・山口 昌良をはじめ、複数のドクターが矯正治療を担当しており、院内での定期的な勉強会・症例検討会を通じて常に知識と技術のアップデートを続けています。

充実した検査・診断体制

当院ではすべての矯正症例に対してセファロ分析(頭部X線規格写真の解析)とパノラマレントゲンを実施しています。さらに歯科用CTによる3次元診断、口腔内スキャナー(IOS)を活用したデジタル印象採得にも対応しており、精密な診断データをもとに一人ひとりに最適な治療計画を立案します。お子様の成長予測を考慮した計画作りも当院の特徴の一つです。

矯正治療全般の流れや詳しい内容については、矯正治療の詳細ページもご覧ください。

ブラッシング指導とPMTCの定期実施

矯正中は月1回の定期調整(30分以上)を基本とし、その際に歯周組織の健康チェックや歯肉炎・プラーク蓄積の確認を行います。ブラッシング指導(TBI)は治療開始時だけでなく、必要に応じて各調整時にも実施しています。PMTC(プロフェッショナルによる歯のクリーニング)とフッ素塗布も定期的に行い、矯正中のむし歯・歯周病リスクを最小限に抑えます。

当院のケアサポートの特徴

・ セファロ分析・CT・口腔内スキャナーによる精密診断
・ 全症例でブラッシング指導(TBI)を実施
・ 調整時に歯肉炎・プラークチェックを毎回実施
・ PMTC・フッ素塗布の定期実施
・ お子様が安心して通えるよう、診療室の天井にテレビを設置

また、診療室の天井にはテレビが設置されており、治療中もお子様が退屈しない工夫をしています。「歯医者が苦手」というお子様にも、できる限りリラックスして治療を受けていただける環境を整えています。

矯正治療のリスクと注意点

矯正治療は多くのお子様に大きなメリットをもたらす治療ですが、治療を始める前にリスクや注意点についても十分に理解しておくことが大切です。当院では初診カウンセリングと精密検査後の診断時に、これらを丁寧にご説明した上で同意書をいただいてから治療を開始します。

⚠ 知っておきたいリスク・注意点

【虫歯・歯肉炎のリスク】装置周辺のプラーク蓄積により虫歯・歯肉炎が起きやすくなります。日常のケアを怠ると治療後に歯の変色(ホワイトスポット)が残る場合があります。

【痛み・違和感】装置装着後や調整後の数日間は歯が浮くような痛みや違和感を感じることがあります。市販の鎮痛剤で対応できる程度が多いですが、気になる場合はご連絡ください。

【歯根吸収】矯正による歯の移動に伴い、まれに歯根が短くなる歯根吸収が起こることがあります。定期的なX線撮影でモニタリングを行います。

【後戻り】矯正治療後は保定装置(リテーナー)を一定期間使用しないと歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」が起きることがあります。保定期間のケアも治療の一部です。

【顎関節への影響】ごくまれに顎関節症状が出ることがあります。治療前後に顎機能検査を実施し、リスクを評価します。

【治療期間の延長】装置の破損・ゴムかけの不順守・成長の予測外の変化などにより、治療期間が当初の計画より延びる場合があります。

治療の選択肢(抜歯・非抜歯・装置の種類など)についても複数の選択肢をご提案し、患者様・保護者様のご希望と医学的判断を合わせながら決定します。ご不明な点は何でもお気軽にご質問ください。

アクセス・医院情報

吉祥寺おとなこども歯科・矯正歯科は、JR・京王線吉祥寺駅から徒歩約3分の便利な立地にあります。お仕事帰りやお買い物のついでにもお立ち寄りいただきやすい環境です。オンライン予約にも対応していますので、ご都合の良い時間にご予約いただけます。

医院名
吉祥寺おとなこども歯科・矯正歯科
所在地
東京都武蔵野市吉祥寺本町 1丁目12-1 ロアサンロードビル1F
電話番号
0422-29-3966
診療時間
午前:10:00〜13:00/午後:14:30〜18:30(土曜は午前のみ)
※休診日:木曜・日曜・祝日
アクセス
JR中央線・京王井の頭線 吉祥寺駅より徒歩約3分
公式サイト
https://kichijoji-shika.net/
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カウンセリングは無料です。まずはお気軽にお問い合わせください。

吉祥寺駅より徒歩約3分 / 診療時間:10:00〜13:00・14:30〜18:30(土曜午前のみ)
休診日:木・日・祝日

よくあるご質問(FAQ)

矯正中の子どもの歯磨きは1日何回必要ですか?
毎食後(1日3回)の歯磨きが基本です。特に就寝前は時間をかけて丁寧に磨きましょう。矯正装置周辺はプラークが溜まりやすいため、タフトブラシや歯間ブラシを補助的に使うことをおすすめします。
ワイヤー矯正中にフロスは使えますか?
フロススレッダー(糸通し)やウォーターフロス(口腔洗浄器)を使うことでワイヤー矯正中でもフロスケアが可能です。当院ではブラッシング指導の際に正しい使い方もお伝えしていますので、ご安心ください。
子どもの矯正は何歳から始めるのがよいですか?
お口の状態や歯並びの種類によって異なりますが、顎の成長を利用できるⅠ期治療は6〜10歳ごろが目安です。早めにご相談いただくことで、より多くの選択肢をご提案できます。まずは無料カウンセリングをご利用ください。
矯正治療の費用は分割払いで支払えますか?
はい、当院では分割払いやデンタルローンに対応しています。また、矯正治療は医療費控除の対象となる場合があります。費用面でご不安な方もお気軽にご相談ください。
矯正中に虫歯になってしまったらどうなりますか?
虫歯が発生した場合は矯正治療と並行して虫歯治療を行います。ただし、状況によっては矯正治療を一時中断する必要が出ることもあります。予防のためにも定期的なクリーニング・フッ素塗布を受け、日常のケアをしっかり行うことが大切です。
この記事の監修者
山口 昌良
氏名
山口 昌良(歯科医師)
専門分野
矯正歯科・小児歯科・歯周病・口腔インプラント
経歴
2008年 日本大学歯学部 卒業/2011年 西永福歯科・小児歯科・矯正歯科 開院/2014年 西早稲田駅前歯科 開院/2016年 永福町歯科 開院/2023年 吉祥寺おとなこども歯科・矯正歯科 開院
所属
日本歯周病学会/日本口腔インプラント学会

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