子どものレントゲン、本当に必要?吉祥寺の歯科医師が判断基準を解説
「子どもの歯科でレントゲンを勧められたけど、本当に必要なの?」「放射線の影響が心配で、できれば撮らせたくない…」—— そんな不安を抱えた保護者の方は、決して少なくありません。子供 歯科 レントゲン 必要性について正しく理解することは、お子様の口の健康を守るうえで非常に大切です。
この記事では、吉祥寺で小児歯科を担う歯科医師・山口 昌良が、子どものレントゲン撮影が必要な理由・タイミング・安全性、そして当院の診断へのこだわりをわかりやすくお伝えします。お子様の歯の健康を守るための判断基準として、ぜひお役立てください。
子どものレントゲン、なぜ必要なのか?
目で見えるところだけを診る視診(しんさつ)は、歯科診断の基本ですが、それだけでは把握できない情報が数多くあります。特に子どものお口の中は、乳歯と永久歯が混在する「混合歯列期」という複雑な状態が続くため、レントゲン(エックス線写真)がなければ正確な診断ができないケースが非常に多いのです。
目には見えない「歯の内側」を診る
歯と歯の間にできた虫歯(隣接面う蝕)は、歯の表面を見ただけではほとんど気づくことができません。乳歯はエナメル質が薄く、虫歯が進行するスピードが永久歯よりも速いため、「見た目は大丈夫そう」でも内部ではかなり進行しているケースがあります。レントゲンを撮ることで、虫歯の深さ・広がり・神経(歯髄)への影響を正確に把握することができます。
また、歯と歯の間に挟まった食べかすが見えていないように、歯茎の中に埋まっている永久歯の状態も、レントゲン撮影なしには確認できません。永久歯が正しい向きで育っているか、過剰歯(余分な歯)や先天欠如(生まれつき歯が足りない状態)がないかどうかを早期に把握することは、将来の歯並びや咬み合わせに大きく影響します。
歯科でのレントゲン撮影は「念のため」ではなく、目に見えない部分を正確に診断するために不可欠な検査です。視診だけでは発見できない虫歯・永久歯の異常・骨の状態などを把握するために行われます。
永久歯の将来を守るための「早期発見」
子どもの歯の治療は、乳歯を守るだけが目的ではありません。乳歯の根っこの下には、次に生えてくる永久歯の「芽(歯胚)」があります。乳歯の虫歯が深く進行して神経に達した場合、その感染が永久歯の発育に影響を与えることがあります。レントゲンによって乳歯の状態と永久歯の位置を同時に確認することで、永久歯に悪影響が出る前に適切な処置を行うことができます。
さらに、歯が早く抜けてしまった場合(乳歯の早期喪失)には、隣の歯が倒れ込んで永久歯が生えるスペースが失われることがあります。このようなスペースの変化もレントゲンで確認することが重要です。
レントゲンの種類と子どもへの使い分け
一口に「レントゲン」といっても、歯科では目的に応じていくつかの種類を使い分けています。お子様に行う可能性がある主なレントゲンについて、わかりやすくご説明します。
デンタルX線(部分的に確認する小さいフィルム)
特定の歯や歯の周辺骨の状態を詳しく確認するために使用します。虫歯の深さの確認、根っこの先の状態(根尖病巣の有無)、歯と骨の境目の確認などに用いられます。フィルムを口の中に入れて撮影するため、小さなお子様はやや苦手に感じることもありますが、当院では段階的なトレーニング(慣らし練習)を行いながら、無理なく撮影できるよう配慮しています。
パノラマX線(お口全体を一枚で把握する撮影)
顎全体・すべての歯・永久歯の卵(歯胚)の状態を一度に把握できる撮影方法です。顎の外に機械を置いて撮影するため、口の中に器具を入れる必要がなく、小さなお子様でも比較的受け入れやすい撮影方法です。初診時の全体的な診断や、永久歯への生え変わりの確認、過剰歯・先天欠如の有無、顎骨の状態の把握に活用します。
当院ではデジタルレントゲンを採用しています。従来のフィルム式と比べて被ばく量を大幅に低減できるほか、撮影後すぐに画像が確認でき、保護者の方にも画面でわかりやすく説明することができます。
被ばく量は本当に大丈夫?安全性を正直に解説
「放射線の影響が心配」というのは、保護者の方にとってごく自然な感情です。ここでは正直に、リスクも含めてお伝えします。
歯科レントゲンの被ばく量はどのくらい?
歯科のデジタルレントゲン1枚あたりの被ばく量は、非常に微量です。一般的に、デンタルX線1枚の被ばく量は約0.01〜0.03ミリシーベルト程度とされており、これは日常生活で自然界から1日に受ける放射線量(約0.006〜0.01ミリシーベルト)と同程度の極めて低いレベルです。東京〜ニューヨーク間の飛行機搭乗(約0.1〜0.2ミリシーベルト)よりも低い値です。
ただし、被ばくにはリスクがゼロとは言い切れないことも事実です。そのため当院では、「必要性のある場合のみ撮影する」という方針を徹底しています。「念のため毎回撮る」といった過剰な撮影は行わず、診断上の必要性を判断したうえで撮影の適応を決めています。
歯科X線撮影の被ばく量は非常に少ないものですが、放射線への感受性は個人差があります。また、成長期の子どもは成人よりも放射線感受性がやや高いとされています。当院ではデジタルレントゲンによる被ばく低減と防護エプロン(鉛エプロン)の使用を組み合わせ、お子様の安全を最大限に配慮しています。ご不安な点は遠慮なくご相談ください。
撮影前に必ずご説明・同意確認を行います
当院では、レントゲン撮影を行う前に必ず保護者の方に目的・必要性・被ばく量についてご説明し、同意を確認してからすすめます。「なぜ今このレントゲンが必要なのか」を丁寧にお伝えし、保護者の方が納得した状態で撮影を行うことを大切にしています。疑問や不安があれば、どんな小さなことでもお気軽にお申し付けください。
年齢別・レントゲン撮影のタイミングの目安
レントゲンをいつ撮影するかは、お子様の年齢・歯の状態・リスクに応じて個別に判断します。以下はあくまでも一般的な目安です。実際には診察時の口腔内の状況を見て、山口 昌良が個別に必要性を判断します。
上記はあくまでも目安であり、虫歯リスクが高いお子様・外傷を経験したお子様・歯並びに気になる点があるお子様は、より早い段階での撮影が有益な場合があります。「うちの子はいつ撮ればいい?」とご不安な方は、ぜひ一度ご相談ください。
吉祥寺おとなこども歯科・矯正歯科の診断へのこだわり
吉祥寺おとなこども歯科・矯正歯科では、年間300人以上の小児患者さんに関わる中で培ってきた経験と、最新の設備を組み合わせた診断体制を整えています。「必要な検査を、必要なタイミングで、丁寧に」という姿勢で、お子様一人ひとりに向き合っています。
デジタルレントゲンとパノラマ撮影で精度の高い診断を
当院ではデジタルレントゲンを導入しており、従来のフィルム式に比べて被ばく量を大幅に低減しながら、高精細な画像を取得することができます。撮影後すぐにモニターで確認できるため、保護者の方にも「今のお口の状態」をリアルタイムでお見せしながら説明することが可能です。「画像を見ながら説明してもらえてわかりやすかった」というお声をいただいています。
パノラマレントゲンでは、顎骨全体・すべての歯・永久歯の卵の状態を一度に把握することができます。特に混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)のお子様では、永久歯の本数・方向・異常の有無を確認するために非常に重要な検査です。また、口腔内写真を定期的に記録することで、時系列での変化を保護者の方と共有しながら管理しています。
診断結果は保護者の方にわかりやすく共有します
レントゲンで得られた情報は、専門用語をできるだけ使わず、保護者の方が理解できる言葉でご説明します。「虫歯がどこまで進んでいるか」「永久歯の芽はどこにあるか」「今すぐ治療が必要なのか、様子を見ていいのか」といった具体的な内容をお伝えし、治療方針についても複数の選択肢を提示したうえで一緒に決めていただきます。
レントゲン撮影の適応判断を適切に行い、デジタル機器による被ばく低減、口腔内写真との組み合わせによる総合的な診断、そして保護者の方へのわかりやすい説明を一貫して実践しています。診断結果に疑問があればセカンドオピニオンも歓迎します。
お子様が怖がらないための工夫
「レントゲン機械が怖くて泣いてしまわないか心配」というご相談もよくいただきます。吉祥寺おとなこども歯科・矯正歯科では、お子様が安心して検査・治療を受けられるよう、さまざまな配慮を大切にしています。
Tell-Show-Do法による段階的なアプローチ
当院ではTell-Show-Do(テル・ショー・ドゥ)法を基本としています。これは、「言葉で説明する(Tell)→実物を見せる(Show)→実際に行う(Do)」という3ステップで、お子様に無理なく医療行為を受け入れてもらうための世界標準の行動管理法です。レントゲン撮影の前には、機械を見せながら「これで歯の写真を撮るよ」と年齢に合わせた言葉でご説明し、怖がらずに撮影できるよう段階的に慣れてもらいます。
初診時は緊急の場合を除き、いきなり撮影や治療を行うことはありません。まずは「お口の中を見るだけ」「機械を見せるだけ」という形でトレーニングの時間を確保し、お子様のペースを尊重します。「できた!」という成功体験を積み重ねることで、次回以降も怖くない通院習慣を作っていきます。
診療室の環境と「怖くない」工夫
当院の診療室は明るく開放的な雰囲気で設計されており、診療チェアの天井にはテレビを設置しています。撮影中や治療中も大好きなアニメや映像を楽しみながら過ごせるため、「歯医者さんに来るのが楽しみ!」とおっしゃってくれるお子様も少なくありません。また、待合室にはキッズスペースを設けており、来院から診療室に入るまでの緊張感を和らげる環境を整えています。
スタッフ全員が子ども対応のトレーニングを受けており、嘘をつかない・騙さないことを医院全体のルールとしています。「ちょっとだけ」「痛くないよ」という不正確な声かけは行わず、お子様の年齢・発達段階に応じた正直な説明を心がけています。がんばったお子様には診療後にご褒美をお渡ししており、「また来てもいいかな」と思ってもらえるような工夫を積み重ねています。
過去の歯科治療でトラウマがあるお子様や、極度に怖がりなお子様には、通常よりも長めの時間枠を設けた特別な対応を行っています。まずはお電話またはご予約フォームからお子様の状況をお伝えください。スタッフが適切な対応方法を検討いたします。
レントゲンと合わせて大切な「虫歯予防」の取り組み
レントゲンによる正確な診断と並んで、吉祥寺おとなこども歯科・矯正歯科が重視しているのが「予防」です。虫歯を未然に防ぐことが、お子様にとっても保護者の方にとっても一番のメリットです。
フッ素塗布・シーラント・仕上げ磨き指導
当院ではフッ化物(フッ素)塗布を年2〜4回のペースで定期的に実施しています。フッ素には歯の再石灰化を促進し、虫歯菌の働きを抑制する効果があります。年齢に応じたフッ化物配合歯磨き粉の選び方・使い方もあわせてご指導しています。
奥歯の溝は汚れが溜まりやすく虫歯になりやすいため、適切なタイミングでシーラント(溝を歯科用樹脂で塞ぐ処置)をご提案しています。また、保護者の方への仕上げ磨き指導も個別に丁寧に行っており、「どこを重点的に磨けばいい?」「どんな歯ブラシを使えばいい?」といった具体的なご質問にもお答えしています。
定期的な通院によって虫歯リスクを継続的に評価し、個別の予防プログラムを見直しながら長期的な視点でお子様の歯の健康を守っていきます。家族ぐるみでの虫歯予防にも積極的に対応しており、ご兄弟・ご家族の方へのアドバイスもいたします。
フッ素塗布・シーラント・仕上げ磨き・食生活指導などを組み合わせた個別の虫歯予防プログラムを提供しています。定期健診での継続的な管理が、お子様の歯を長く健康に保つ近道です。
- 医院名
- 吉祥寺おとなこども歯科・矯正歯科
- 所在地
- 東京都武蔵野市吉祥寺本町 1丁目12-1 ロアサンロードビル1F
- 電話番号
- 0422-29-3966
- アクセス
- 吉祥寺駅から徒歩3分
- 診療時間
- 午前:10:00〜13:00/午後:14:30〜18:30(土曜は午前のみ)
- 休診日
- 木曜・日曜・祝日
- 公式サイト
- https://kichijoji-shika.net/
よくあるご質問(FAQ)

- 氏名
- 山口 昌良(歯科医師)
- 専門分野
- 小児歯科・予防歯科・歯科矯正
- 経歴
- 2008年 日本大学歯学部 卒業/2011年 西永福歯科・小児歯科・矯正歯科 開院/2014年 西早稲田駅前歯科 開院/2016年 永福町歯科 開院/2023年 吉祥寺おとなこども歯科・矯正歯科 開院
- 所属
- 日本歯周病学会・日本口腔インプラント学会

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