子どもの虫歯を削らず守る!虫歯測定器ダイアグノデントとは?|吉祥寺駅から徒歩3分の歯医者|吉祥寺おとなこども歯科・矯正歯科

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子どもの虫歯を削らず守る!虫歯測定器ダイアグノデントとは?

みなさんこんにちは。
吉祥寺にある歯医者 京王井の頭線 吉祥寺駅より徒歩3分、吉祥寺おとなこども歯科・矯正歯科です。

「歯に黒い点があるけど、虫歯なのか判断できない」「削るかどうかを見た目だけで決められるのが心配」そんな疑問をお持ちの方はいませんか?

近年、虫歯の治療方針は「早期発見・早期削除」から、「できる限り歯を削らない、経過を観察しながら予防する」方向へと大きく変わってきました。
その変化を支えているのが、**虫歯の進行度を数値で“見える化”する機器「ダイアグノデント」**です。

このブログでは、「虫歯測定器 ダイアグノデントとは何か」という基礎から、「どんなときに使うのか」「どんな歯を経過観察できるのか」まで、詳しくお話しします。

「子どもの歯をなるべく削りたくない」「定期検診の質を高めたい」と考えているご家族は、ぜひ最後まで読んでみてください!


虫歯測定器「ダイアグノデント」って?

歯科医院での定期検診の際、「これは初期虫歯ですね」「しばらく経過を見ましょう」と言われたことはありませんか?
でも、目に見える虫歯がないと、本当に虫歯なのか不安になることもあるでしょう。

そんなときに役立つのが、「虫歯の進行度をレーザーで数値化して測定できる機器」――それがダイアグノデントです。

ダイアグノデントとは

ダイアグノデントは、ドイツのKaVo(カボ)社が開発したレーザー式虫歯診断器です。歯にレーザーを当てることで、虫歯がある部分に反応して出る蛍光を感知し、0〜99の数値で虫歯の進行度を表示します。

使い方は非常に簡単で、ペン型の器具を歯に当てるだけ。痛みや振動はまったくありません。
さらに、レントゲンでは映らないような歯の溝の奥深くの虫歯まで数値で評価できます。

とくに子どもや若年層の虫歯は進行が早く、しかも自覚症状がないため、こうした「見えない虫歯」を数値で見つけることができるのは、予防歯科にとって大きな意味があります。

当院でも定期健診の際に使っており、「見た目は健康そうなのに、数値が30を超えていた」「見落としていた溝の中の虫歯に気づけた」というケースが何件もありました。


ダイアグノデントを使用する目的

ダイアグノデントは、ただ“虫歯を見つける”機械ではありません。患者さんと一緒に「歯を守る選択」をするためのツールです。

虫歯の早期発見

ダイアグノデントの最大の特長は、初期の虫歯を見逃さないことです。視診やレントゲンでは分からない小さな虫歯でも、レーザーなら歯の内部の変化を捉えることができます。

特に、乳歯や生えたばかりの永久歯は柔らかく、進行が早いので、見逃しは禁物です。

治療の「タイミング」を正しく判断する

虫歯の進行は、常に一定ではありません。進行が止まっていることもあれば、数ヶ月で一気に悪化することもあります。
だからこそ、前回との比較ができる数値が大切です。

ダイアグノデントは、**「今、削る必要があるのか」「まだフッ素やケアで改善できる段階か」**を判断するための根拠を提供してくれます。

削らない選択肢を広げる

従来は、虫歯の判断が「黒く見える」「柔らかい」など主観的でした。
しかし、数値があれば、患者さんも「今は削らず様子を見ましょう」と安心して治療方針を理解できます。

当院では、削らない治療(非侵襲的治療)を基本方針としており、ダイアグノデントの使用はその実現に欠かせません。


ダイアグノデントの測定値の目安

では実際に、「数値がどれくらいなら安心なのか?」という疑問にお答えします。

数値の目安と診断基準(当院の目安)

数値 診断の目安 当院での対応
0〜10 健康な歯 定期チェックとクリーニングで様子見
11〜20 初期虫歯の疑い 経過観察・フッ素塗布・食事指導
21〜30 虫歯進行中の可能性 レントゲン併用・進行速度により処置判断
31以上 虫歯の可能性が高い 治療(削る処置)の検討

ポイントは、いきなり「削りましょう」ではなく、「進行度を見てから判断する」こと
患者さんにとっても、「いきなり削られる」不安がなくなり、信頼関係が築きやすくなります。


経過観察する歯の特徴

すぐに削るのではなく、観察して管理することが望ましい歯もたくさんあります。

1. 溝が深い奥歯

奥歯の噛み合わせ面は溝が深く、磨き残しがたまりやすいため、虫歯の温床になりやすい場所です。
とくに「生えたばかりの永久歯」は、歯質が柔らかく進行しやすいが、削りたくないというジレンマがあるため、数値で管理するのが非常に有効です。

2. 虫歯リスクが高い歯

甘いものをよく食べる、歯磨きがうまくできていない、フッ素を使っていないなど、虫歯リスクが高い人ほど経過観察が必要です

3. 乳歯と永久歯の境目

乳歯が抜けた直後の永久歯は、エナメル質がまだ未熟です。虫歯の進行が早いため、定期的なダイアグノデントによるモニタリングが効果的です。

当院では、経過観察対象の歯に対して、「3ヶ月ごとの数値チェック+保護者との記録共有」を行っています。
「歯磨きをがんばったら数値が下がった!」という小学生の声もあり、親子で一緒に取り組む虫歯予防が可能になります。


まとめ

虫歯測定器「ダイアグノデント」は、虫歯の進行度を“数値”で客観的に確認できる、画期的なレーザー診断機器です。

  • 痛みや不快感なく、初期虫歯を早期発見できる

  • 削るかどうかの判断を、患者と一緒に決められる

  • 数値で比較できるから、経過観察がより安心・明確

  • 子どもから大人まで、予防歯科の質を高める武器になる

吉祥寺おとなこども歯科・矯正歯科では、こうした最新機器を活用し、「できるだけ削らずに歯を守る」診療スタイルを大切にしています。

「黒い点があるけど不安」「削るべきか判断が難しい」とお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

吉祥寺おとなこども歯科・矯正歯科では24時間WEB予約を行っております。
何か気になる点がございました方は以下からご予約ください。
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監修者:
医療法人社団名月会
理事長 山口昌良