精密根管治療とは?|メリット・成功率を吉祥寺の歯科医が徹底解説|吉祥寺駅から徒歩3分の歯医者|吉祥寺おとなこども歯科・矯正歯科

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精密根管治療とは?|メリット・成功率を吉祥寺の歯科医が徹底解説

みなさんこんにちは。
京王井の頭線 吉祥寺駅より徒歩3分、吉祥寺にある歯医者 吉祥寺おとなこども歯科・矯正歯科です。

「歯の根の治療って何をされるの?」「精密根管治療と普通の根管治療はどう違うの?」
そのような疑問や不安を抱えてこの記事にたどり着いた方も多いと思います。

歯の痛みは突然やってきて、普段の生活が一気に不安になりますよね。
私たちも、治療の現場で毎日そのお気持ちに触れていますので、みなさんの不安や知りたい気持ちに強く共感しています。

この記事では、

  • 精密根管治療とは何か

  • なぜマイクロスコープを使うと成功率が上がるのか

  • 保険の根管治療との違い

  • 根管治療が必要になるほどの虫歯の状態

  • 当院に相談に来られる方の実例

などを丁寧にまとめています。

この記事を読むと、
「自分の歯はまだ残せるのだろうか?」
「どの治療を選ぶと安心なのか?」
といった大きな不安が和らぎ、治療選択の視点が明確になります。

特に…

  • 抜歯といわれて困っている方

  • 根の治療を繰り返していて不安な方

  • セラミック治療前に根の中をしっかり治しておきたい方
    は、ぜひ最後まで読んでいただけると必ず役立つ内容になっています。


1.  精密根管治療とは

精密根管治療(せいみつこんかんちりょう)とは、虫歯が大きく広がって歯の神経にまで細菌が到達したときに行う、歯の根の中をきれいにする治療の、より高度な方法です。

従来の根管治療との大きな違いは、

✔ 肉眼では見えない根の中を

✔ マイクロスコープで20倍以上に拡大して

✔ CTで構造を立体的に把握し

✔ 無菌的環境(ラバーダム)で丁寧に治療できること

です。

人間の歯の根の中は、太いトンネルが一本だけではなく、
細いトンネル、枝分かれ、急なカーブなどがある複雑な構造です。

この細かな部分に細菌が残ると、治療しても痛みや腫れが再発します
患者さんが「治療したはずなのに、また痛む…」とおっしゃる理由は、この“見えない細菌”が原因です。

マイクロスコープを使うと、
肉眼では絶対に見えない根の入口や細かな亀裂まで確認できるため、
炎症の原因を見逃さず、治療の成功率を高めることができます。


2. マイクロスコープを使うメリットと、保険の根管治療との違い

ここでは「どこが違うの?」を整理します。


■ マイクロスコープを使う4つの大きなメリット

① 見えないところが“見える”

マイクロスコープは20倍以上まで拡大できます。
これにより、

  • 小さな根管の入口

  • 枝分かれしている細い根

  • 僅かなヒビ

  • 過去治療で残った材料
    など、治療の成否に関わる細かな部分をしっかり確認できます。

治療中に「これが見えなければ治せない」と実感する瞬間が多くあります。


② ムシ歯菌を徹底的に減らせる

精密根管治療では、

  • ラバーダム

  • 医療用消毒液

  • 無菌的環境
    を徹底します。

唾液の中には数億の細菌がいます。
通常の治療ではこの唾液が根管内に入り込む可能性がありますが、
精密根管治療では“無菌に近い状態で治療する”ため、細菌の再侵入を防げます。


③ 再発のリスクを大幅に減らせる

根管治療が再発する原因の多くは、
細菌が取り切れていない
こと。

マイクロスコープとCTを使った治療では、
取り残しのリスクが大幅に減り、
再発も防ぎやすくなります。


④ 歯を残せる可能性が上がる

「抜歯しかない」と言われて当院に来られた患者さんでも、
精密根管治療で残せたケースが多くあります。

当院では顕微鏡で確認すると
「この部分なら治せる」
という場合がよくあります。

実際に私たちも数多くその瞬間に立ち会ってきました。


■ 保険の根管治療との違いを整理

・項目    精密根管治療(自費)    保険の根管治療
・視野   マイクロスコープで20倍  肉眼またはルーペ
・診断    CTで立体的に把握     レントゲンのみ
・感染対策   ラバーダムあり       無い場合が多い
・使用器具  高性能NiTiファイル等    決められた材料
・成功率  高い(報告で80〜90%)   低め(50〜60%とも)

※成功率は文献・症例による違いがあります。

どちらが良い悪いではなく、目的が異なります。

🔹 保険診療 →「最低限の機能回復」
🔹 精密根管治療 →「歯をできるだけ長く残す」

というイメージです。


3. 根管治療が必要になるほどの「ひどい虫歯」とは

虫歯は次の4段階で進行します。

  1. エナメル質(表面)

  2. 象牙質(内側)

  3. 歯髄(神経)

  4. 根の先端に膿がたまる

「痛くて眠れない」「ズキズキする」「噛むと痛い」
これは多くの場合、歯髄に細菌が到達したサインです。


■ 歯髄まで細菌が入り込むと…

  • 神経が炎症を起こす

  • 血流が遮断され神経が死ぬ

  • 根の中で細菌が増える

  • 根の先に膿がたまる

  • 顔が腫れることもある

ここまで進むと、
歯を残すには根管治療が必須です。


■ 実際の患者さんの例

過去に、
「夜になるとズキズキして眠れない」
と涙ぐみながら来院された患者さんがいました。

レントゲンでは分からなかった根の中の枝が、
マイクロスコープで拡大するとくっきり見え、
そこに細菌が残っていたことが原因でした。

丁寧に洗浄するとすぐに症状は軽くなり、
「もっと早く相談すればよかった」
と安心されたのを今でも覚えています。


4. このような悩みをお持ちの方が相談に来られます

当院では、次のような悩みを持つ方が多く来院されます。


✔ 他院で「抜歯と言われた」けれど、どうにか残したい

精密根管治療で残せる可能性は決して低くありません。


✔ 根の治療を何度も繰り返していて不安

再発の原因は“見えない感染源”であることが多いです。


✔ セラミック治療をする前に根の中をしっかり治したい

セラミックが長持ちするかどうかは「根管治療の質」が大きく関わります。


✔ 痛みが長く続いている

膿がたまっている場合、精密な洗浄が必要です。


✔ インプラントより自分の歯を残したい

どんなに良い人工歯でも「本物の歯」には勝てません。


■ TC視点のアドバイス

カウンセリングでよく感じるのは、
みなさん“抜きたくない気持ち”は同じだということ。

その思いに寄り添いながら、
できるだけ歯を残すために必要な検査・治療をご提案しています。

「抜歯と言われて絶望していたけれど、ここで治療して本当によかった」
という声をいただくことも多く、
それが私たちのやりがいになっています。


5. まとめ

精密根管治療は、

  • マイクロスコープ

  • 歯科用CT

  • ラバーダム

  • 感染源の徹底除去

これらを組み合わせることで、
歯をできる限り残すための高度な治療です。

他院で抜歯と言われた方でも、
保存できる可能性はまだ残っています。

「歯を残せるかもしれない」という選択肢を知るだけで、
お気持ちが大きく軽くなる方も多くいらっしゃいます。

吉祥寺おとなこども歯科・矯正歯科では24時間WEB予約を行っております。
何か気になる点がございました方は以下からご予約ください。
https://icontact-4.dapo.jp/docoapo_line/webform.php?id=39399

監修者:
医療法人社団名月会
理事長 山口昌良