シーラントとは?乳歯や6歳臼歯を虫歯から守る予防処置をやさしく解説|吉祥寺駅から徒歩3分の歯医者|吉祥寺おとなこども歯科・矯正歯科

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シーラントとは?乳歯や6歳臼歯を虫歯から守る予防処置をやさしく解説

みなさんこんにちは。
京王井の頭線 吉祥寺駅より徒歩3分、吉祥寺にある歯医者 吉祥寺おとなこども歯科・矯正歯科です。

「歯医者さんで“シーラントをしましょう”って言われたけど、よくわからない…」
「子どもの虫歯予防にはシーラントがいいと聞いたけど、本当に効果があるの?」

そんな疑問や不安をお持ちの親御さんは多いのではないでしょうか。

この記事では、小さなお子さんをもつご家族が知っておきたい「シーラント」の基礎知識について、やさしく丁寧に解説していきます。

読んでいただくことで、

  • シーラントとはどういう予防処置なのか

  • どんな歯にいつ頃必要なのか

  • 処置の流れや痛みの有無

  • 効果や注意点
    まで、しっかり理解していただける内容となっています。

お子さまの歯を将来まで健康に保ちたい方や、虫歯ができないように予防しておきたいと考えているご家族は、ぜひ最後までご覧ください!


1. シーラントとは?

シーラントとは、子どもの奥歯の溝を、虫歯にならないようにフタをして守る予防処置のことです。

特に6歳前後に生えてくる「6歳臼歯(第一大臼歯)」や、乳歯の奥歯は、表面に深い溝があり、汚れがたまりやすく、歯ブラシが届きにくいため、虫歯になりやすい場所です。

そこで、歯を削ることなくその溝にフッ素入りの白いプラスチック(レジン)を流し込み、固めることで、汚れがたまらないようにします。

歯の表面を「つるん」とさせることで、歯みがきの効果がアップし、虫歯のリスクが大幅に下がるというメリットがあります。

a. シーラントのメリットとデメリット

【メリット】

  • 虫歯を未然に防ぐことができる
     虫歯になりやすい溝にあらかじめフタをするので、食べかすやバイ菌が入り込みにくくなります。

  • 痛みがなく、治療時間も短い
     シーラントは麻酔も使わず、歯も削りません。1本あたり5分程度で終わるので、歯医者が苦手なお子さんでも受けやすい処置です。

  • 生えたばかりの永久歯を守れる
     6歳臼歯は永久歯の中でもとても大切な歯。生えたての時期は特に弱く虫歯になりやすいので、早めに保護してあげることが重要です。

  • フッ素の力で歯を強くできる
     シーラント材にはフッ素が入っていることが多く、歯の再石灰化を助けて虫歯に強くなります。

【デメリット】

  • 時間が経つと取れることがある
     食事や歯ぎしりなどの影響で、シーラントが少しずつ取れてくることがあります。半年に1回のチェックで状態を確認することが大切です。

  • すでに虫歯がある場合はできない
     すでに虫歯ができていると、シーラント処置はできません。虫歯治療が必要になります。

  • 歯と歯の間には効かない
     シーラントが守ってくれるのは「奥歯の溝」のみ。歯の間など他の場所は引き続き丁寧な歯みがきが必要です。

  • はがれたままにすると、逆に汚れがたまりやすくなる
     部分的に取れてしまったシーラントを放置すると、かえってその隙間に汚れがたまって虫歯になりやすくなるので、早めの再処置が必要です。


2. シーラントの治療の流れ

実際のシーラント処置はとてもシンプルで、次のようなステップで行います。

  1. 歯の状態チェック
     虫歯がないか、シーラントに適しているかを確認します。

  2. 歯の表面をきれいに磨く
     歯の溝にある汚れを取り除くため、専用の器具でブラシがけを行います。

  3. 薬液で処理する
     シーラント材がしっかり付くように、歯の表面に薄く薬を塗ります(痛みはありません)。

  4. シーラントを流し込む
     液体のレジンを歯の溝に入れて、すき間を埋めます。

  5. 光で固める
     光照射器を使って固め、表面をつるつるにします。

  6. 噛み合わせのチェック
     最後に、咬んだときに違和感がないかを確認して終わりです。

痛みがない・短時間・その場で終わる処置なので、はじめて歯医者に通うお子さんでも安心して受けられます。


3. なぜ乳歯は虫歯になりやすいの?

親御さんの中には「乳歯って抜けるから、虫歯になっても平気?」と思っている方もいるかもしれません。
ですが、乳歯には次のような特徴があり、実はとても虫歯になりやすいのです。

  • 歯の表面(エナメル質)がうすい
     乳歯の表面は、永久歯に比べてとてもデリケート。虫歯菌の出す酸に弱く、あっという間に進行してしまいます。

  • 奥歯の溝が深くて磨きにくい
     乳歯の奥歯も溝が多く、歯みがきが届きにくいため汚れがたまりやすくなります。

  • 子どもが自分でしっかり磨けない
     小学生くらいまでは、自分でしっかり歯を磨くことは難しいです。仕上げ磨きがとても大切になります。

  • 甘いものを食べる機会が多い
     おやつやジュースなど、糖分が多い生活は虫歯の原因になります。

こうした理由から、虫歯になってから治すのではなく、虫歯になる前に予防しておくことがとても大切なのです。


4. シーラントは本当に虫歯予防に効果があるの?

はい、あります。シーラントは世界中で効果が認められており、厚生労働省や日本小児歯科学会も推奨している方法です

シーラントをしているお子さんは、していない子に比べて約3分の1ほど虫歯のリスクが少ないという調査結果もあります。

当院でも、6歳臼歯が生えたばかりのお子さんにシーラントをおすすめしています。
定期的なフッ素塗布や、仕上げ磨きのアドバイスとあわせて予防を行うことで、小学生時代に虫歯ゼロで過ごせる子も多くなっています。


5. まとめ

シーラントとは、奥歯の虫歯になりやすい「深い溝」をふさぎ、虫歯を予防するための大切な処置です。

  • 歯を削らず、痛みもなく

  • 処置は短時間で終わり

  • 虫歯予防効果が高い

  • フッ素も同時に取り入れられる

といったたくさんのメリットがあり、特に乳歯や6歳臼歯などのお子さんの歯を守るために、とても有効です。

吉祥寺おとなこども歯科・矯正歯科では、お子さまの成長や口の中の状態にあわせた予防処置をご提案しています。
シーラントが適しているかどうかは、歯科医師が丁寧に確認いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。

吉祥寺おとなこども歯科・矯正歯科では24時間WEB予約を行っております。
何か気になる点がございました方は以下からご予約ください。
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監修者:
医療法人社団名月会
理事長 山口昌良