歯磨きで出血するのは大丈夫?実はそれ、歯周病のサインかも!|吉祥寺駅から徒歩3分の歯医者|吉祥寺おとなこども歯科・矯正歯科

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歯磨きで出血するのは大丈夫?実はそれ、歯周病のサインかも!

みなさんこんにちは。 京王井の頭線 吉祥寺駅より徒歩3分、吉祥寺にある歯医者 吉祥寺おとなこども歯科・矯正歯科です。

「歯を磨いていたら血が出た…これって大丈夫?」 日々の歯磨きの中で、歯ぐきから出血することに不安を感じたことがある方は多いのではないでしょうか。実は、歯ぐきの出血は軽視してはいけない大切なサインなのです。

この記事では、歯磨き中に出血する原因や考えられる病気、歯周病の進行段階、出血しているときの正しい歯磨き方法、そして出血を防ぐコツまで、わかりやすく詳しく解説しています。

「最近、歯ぐきが腫れてきた気がする」「ちゃんと歯磨きしているのに血が出る」と感じた方、 ご自身やご家族の健康な歯ぐきを守りたい方は、ぜひ最後までご覧ください!


①歯を磨いたら血が出るのはなぜ?

歯磨きのときに出血する原因の多くは、歯ぐきの炎症によるものです。特に初期の歯周病(歯肉炎)では、見た目では気づきにくい軽い腫れや赤みが出ており、ブラッシングの刺激で出血しやすくなります。

健康な歯ぐきは歯ブラシでこすっても基本的に出血しません。もし出血が繰り返される場合、それは歯周病が進行し始めているサインかもしれません。また、硬すぎる歯ブラシや力の入れすぎも出血の原因になりますが、慢性的な出血はやはり病的な変化が疑われます。

たとえば、ある患者さんは「歯ブラシの毛先が赤く染まるのが毎日続いている」と心配されて来院されました。診断の結果は軽度の歯肉炎。歯石除去と正しいブラッシング指導で、2週間ほどで出血がほぼ見られなくなりました。

このように、出血の原因を知り、早期に対処することで健康な歯ぐきに戻すことが可能です。

②歯周病の段階と症状の悪化について

歯周病は大きく分けて「歯肉炎」と「歯周炎」の2つの段階に分類され、さらに進行度によって初期・中等度・重度に分かれます。

歯肉炎では、出血、歯ぐきの腫れ、赤みが主な症状ですが、歯周炎に進行すると、歯を支える骨(歯槽骨)が破壊され始め、歯のぐらつきや強い口臭などの症状が出てきます。

【歯周病の進行段階と主な症状】

  • 初期(歯肉炎):歯磨き時の出血、歯ぐきの赤み、むずがゆさ

  • 中等度(歯周炎):歯ぐきの腫れ、歯石の付着、口臭の悪化、歯と歯ぐきの隙間(歯周ポケット)拡大

  • 重度(重度歯周炎):歯の動揺、膿の排出、強い口臭、歯の脱落

日本人の成人の約8割が何らかの歯周病を持っているとされ、決して珍しい病気ではありません。進行を止めるには、早期発見・早期治療が非常に重要です。

③歯ぐきから出血しても、しっかりと歯磨きすべき?

出血していても歯磨きをやめるべきではありません。むしろ、しっかり磨き続けることで炎症の原因となるプラークを取り除くことができます。

「血が出るからこわい」と思って歯磨きを避けてしまう方がいらっしゃいますが、それは逆効果です。歯垢がたまることで細菌が繁殖し、炎症がさらに悪化します。結果として、出血や腫れがひどくなることがあります。

ただし、歯ブラシの硬さや磨く力には注意が必要です。歯ぐきを傷つけないよう、やわらかめの歯ブラシを使い、優しく小刻みに動かして磨きましょう。

出血がひどい場合や数週間以上続く場合は、歯科医院でのチェックをおすすめします。

④歯磨きで血が出るリスクを軽減する方法

歯ぐきの出血を予防するためには、毎日のケアと生活習慣の見直しがカギとなります。

【出血を防ぐ歯磨きのポイント】

  • やわらかめの歯ブラシを選ぶ(毛先が丸く加工されたものが理想)

  • 力を入れず、小刻みに優しく磨く

  • 歯と歯ぐきの境目を丁寧にブラッシングする

  • 歯磨きは1日2~3回、1回3分以上行う

  • デンタルフロスや歯間ブラシを毎日使う

【生活習慣の改善も重要】

  • 喫煙習慣を見直す(タバコは歯ぐきの血流を悪化させ、免疫力を低下させます)

  • ビタミンCを含む食品を意識的に摂取(歯ぐきのコラーゲンを強化)

  • ストレスをためない(免疫力の低下が歯周病を悪化させます)

  • 睡眠をしっかりとる(体の修復に欠かせません)

さらに、歯科医院での定期的なメンテナンスやクリーニングを受けることで、セルフケアでは取りきれない歯石やバイオフィルムを除去でき、より高い効果が期待できます。

⑤まとめ

歯磨きで出血するという症状は、多くの場合、歯ぐきに炎症が起きているサインです。とくに初期の歯周病(歯肉炎)は自覚症状が乏しく、出血だけが唯一の警告となることもあります。この小さなサインを見逃すことで、歯周病は気づかないうちに静かに進行していきます。

歯ぐきから出血が見られた際には、以下のポイントを改めて意識してみてください。

・歯磨き時の出血は「歯周病の可能性がある」と捉えて、放置しないこと
・出血していてもブラッシングを中止せず、やさしく丁寧に磨き続けること
・やわらかめの歯ブラシと正しい磨き方を意識すること
・歯間ブラシやフロスなども活用して、歯垢の除去率を高めること
・生活習慣(食事・睡眠・禁煙)を見直すこと
・歯科医院での定期的なチェックとクリーニングを継続すること

歯ぐきからの出血は、日常のケアとプロのサポートを組み合わせることで改善が可能です。「少し血が出ただけだから大丈夫」と油断せず、大切な歯と歯ぐきを守る第一歩として、正しいケアと早めの歯科受診を心がけましょう。

吉祥寺おとなこども歯科・矯正歯科では24時間WEB予約を行っております。 何か気になる点がございました方は以下からご予約ください。 https://icontact-4.dapo.jp/docoapo_line/webform.php?id=39399

監修者: 医療法人社団名月会 理事長 山口昌良